前回、筋トレ、ストレッチをプラスするよりも身体の動き方を変える方が大事、ということをお話しました。
その流れで、身体を変えるために筋膜リリースをしたら筋膜の滑走が良くなってさらには骨格も変わるからフォルムも変わって動きも変わるからいいのでは、と思って筋膜リリースを頑張った時期もありました。筋膜とは筋肉を包んでいる膜のこと。それが張り付いて滑走が悪くなると動きが制限されてしまうため、ほぐすことで動きを改善しようというのが筋膜リリースです。
筋膜リリースを頑張った結果、身体が大きくなってしまった
気になる結果から先にお伝えしますね。
小顔にはなれたけどお腹がめちゃくちゃボヨボヨになりました。コルセットが取れたらボヨヨ~ンとお肉が溢れ出してしまった、そんな感覚でした。インナーマッスルのスイッチが入った感覚は、私は掴めませんでした。
そして、なんと肩がいかつくなりました。それだけではなく、大好きなヒールを履くと股関節が痛くなるようにもなってしまいました…それはどうしてかー
筋膜の滑走が悪いのは体の防衛反応
筋膜の滑走が悪い状態、すなわち筋膜が張り付いている状態の動き方を身体が覚えていたからです。それなのにフォームローラーやボール、そして柔らかい手で筋膜を緩めてふわふわにさせて、滑走を促していたんです。そりゃあ、身体からすると慣れませんよね。
身体は、インナーが使われない状態になっているからアウター優位になり、その筋膜の滑走を悪くさせているのだから。それはある種の防衛反応、プロテクターです。そのプロテクターを良かれと思って排除されていたとしても、いつもの動きを身体は選択します。
強い力で筋膜の滑走をさせていた場合は、同じスピードで戻るでしょうし、柔らかい手で緩められていた場合はゆっくり戻り、プロテクターが機能しない時には、痛みとして身体はSOSを出すこともあるはず。
私や、お客様、受講生さんも同じような経験をされています。最初は良かったけど、家に帰ったら膝が痛くなったとか常に筋膜の滑走をさせるワークをしないと辛くなった、とか。私はお腹のお肉にコンプレックスがあったのでとにかくお腹や腰回りのワークをたくさんやっていました。戻る前にワークをする、を繰り返していたのでお腹がボヨボヨになっちゃったんだな、と今は思います。
身体を変えるアプローチの順番が逆だった
だけどある時、身体の内側を意識的にイメージしながら動かすというワークをやってみたところ、驚くほどお腹が引き上がったんです。アウターではなく内側がしっかりした感覚。骨盤も角度が変わりました。そんなことは初めてでした。
インナーマッスルは、きちんとイメージして使ってあげると身体が構造通りに戻り、アウターの筋膜も緩むことを体験したのです。
筋膜リリースを外圧を使って行うとたしかに可動域が広がるので動きは変わる。でも順番が逆だったんです。
呼吸も同じことが言えます。今までアウターを使った呼吸をしていた人が筋膜リリースをしたところで、インナーを使う呼吸に勝手になる、なんてことは起こらないのです。だって身体が記憶してるんだから。だから、まず「呼吸を含めたインナー優位の身体の動き方」を身体に覚いださせる。その動きは、実はらせんの動きなのです。らせんの動きといわれてもパッと思いつかないですよね。私のセッションでは、らせんの動きができるように身体の内側に軸を通すことをして、らせん美講座では「呼吸」をお伝えしています。
そして、らせんの動きについては次の記事のテーマにしたいと思います。らせんの動き、この世界では基本の動きとなるのでとても大切。お楽しみに!